2022/01/10 09:50
つらつらと数えてみるとコロナ禍前の私は、1年のうち3〜4ヶ月を、旅行あるいは出張に費やしていました。だから今、何が辛いって、行動範囲が狭まり、しかも3食を自分で作って食べなければならないということです!
他人の手料理は、例え塩むすびでも美味しくいただけます♡ですが、日々自分の手料理を食べ続けて満足できるほど、私の料理の腕がいいとは言いがたく・・。我ながら残念な話です。
生活スタイルで大きく変わったのは、旅時間や食事だけではありません。我が家にはテレビがないので、画面前に座り続けるのは仕事の時だけだったのですが、この数ヶ月、YouTubeでBTSを呆けたように見続けたり、Netflixで映画やドラマを連続鑑賞する時間が増えました。
先日は、たまたまトム・ハンクス主演映画を観比べるということになり、「フォレスト・ガンプ」を〝久しぶりに〟再鑑賞。・・・しかし、この映画が劇場公開されたのは1995年!久しぶりどころか、もはや古典レベルに昔の映画です!!
その事実にがっくりきましたが、でも何というか、観ていて「いい時代だったなぁ」と心がほぐれる思いがしました。私が生きた時代はまさにこの時代だったと、共感できるというか、安堵するというか。あらゆる困難すら、絶望よりも、人間の温かさや希望が感じられるんですよね。
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それがきっかけで懐かしモードにスイッチが入った私は、今度はYouTubeで中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」を検索。吉田拓郎とつま恋でデュエットしているバージョンを繰り返し聴くことに。学生運動が背景にある曲だと理解しているのですが、これまた20世紀の時代感が凝縮されていて、胸がギュッと締め付けられるのです。
私は学生運動をリアルには知りませんが、中学生以降に読んだ本には「二十歳の原点」や「されど、」われらが日々」などがあって、当時の空気感は精神に馴染んでいます。だからでしょう、「永遠の嘘をついてくれ」の字余りソングを聴く度に、人の生き様と不器用な泥臭さ、そして人情に泣けてきてしまうのです。
中島みゆきは「時代は回る」と歌いました。
でも、人間の悪癖・悪行は繰り返し巡っても、未熟で、素朴で、熱い心が通い合うような愛しい人間の時代は、流れ去ってしまったような気もします。
さて、自粛疲れを嘆くのはほどほどにして、目標を語りましょうか!
海外旅行が元通りに出来るようになったら、私はKAZUさんが工房を構えるコロラドへ行きたいと願っています。ロッキー山脈を従えた雄大な自然の中に身を置き、清々しい空気を胸いっぱいに吸い込む自分の姿を想像するだけで、気分がスッキリしてきます。
料理はプロ級のKAZUさんの器は、中里隆仕込みのセンスと確かな技術に裏打ちされた、軽くモダンなデザインです。工房「o'baware」の様子と併せてお楽しみください。
o'bawareのHPはこちら!https://www.obaware.com/home