2022/01/10 09:56
今日は、一人暮らしの母を介護する日でした。
訪ねる日はいつも、楽しく前向きな話題を心がけるのですが、今日はいい話のタネを思いつかず、「最近撮った写真だよ〜」と、くじゅう登山の写真を見せてお茶を濁していると
母「あら? これは渡りをする蝶々じゃない?」
私「よく見て。鳥じゃないよ、蝶々だよ」
母「うん、これをテレビで見たよ」
母には軽い認知症があって、昔の記憶は鮮明でも、直近の出来事を長く記憶できません。何か別のモノと勘違いしているのだろうと、その場では聞き流しました。帰宅後、ふと母の言葉を思い出しググってみると・・・どうやら母が言ったことは本当のようなのです!
ウィキペディアによると、私が山で撮影した蝶の名はアサギマダラ。
夏に日本本土で発生した成虫のうち、多くの個体が、秋になると南西諸島や台湾まで南下するそうです。2011年の調査では、和歌山県から放たれたアサギマダラが2500キロ離れた香港で捕獲されたという記録も!
いったい何のために?
どうやって??
気流に乗るにしても、薄い羽は傷つかないのでしょうか???無数の青いアサギマダラが、くじゅうの山の小暗い茂みで舞い遊ぶ様は、非現実的でどこか儚げに見えました。あんなに小さな体で海を越えて渡るとは・・・、自然界には不思議が渦巻いていますね。(さ)