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2022/01/10 10:00

気付くともう12月、1年が過ぎるのは早い・・・ってコレ、毎年言っている季節の決まり文句。わかっているなら、夏くらいから、いえ秋でもいい、少しは気合いを入れて準備していたら、12月にこんなザワザワした気持ちにはならないのに、と思います。

で、何の準備でしょう?

そう、いかにきれいに年末年始の区切りを付けて、今年から来年をまたいでいくか、ということ。多分、1年と1年の境目には、目には見えない深くて暗い溝があるんですね・・。

こういう脅迫観念は、いったいどこから芽生えてくるのかと考えるに、私の場合は「大掃除」に行き着きます。家中をきれいに掃き清め、おせちを作り、晴れ着を着て、改まった気持ちで年神様をお迎えするには、まずは、スタート地点である「大掃除」をクリアしないことには始まらない。来たる新しい年に進めないわけです。

しかし、年末は何かと忙しい。

この数日も締め切りが立て込んで、生活も家の中も乱れっぱなし。ようやくひと息ついた日が絶好のお掃除日和だとしても、それがかえって「私には休日もないの?!」という被害者意識を煽り、掃除するのがバカらしくなってしまうという性格の悪さ・・。

そういえば数年前、ある企画の打ち合わせで「片付けと掃除は全く違うカテゴリー」と知って衝撃を受けました。参加者からは「何を今さら?」と怪訝な視線を向けられ、冷や汗が・・。私の理解の中で、それは言葉違いの同じモノ。その思考のごちゃ混ぜ感が、すでに私が「掃除下手」という証明なのでしょう。

そんな私でも、企画通りに〝10月からカウントダウン大掃除!〟というものを実践しましたよ。

日中がまだ暑い10月に、油がゆるむ換気扇掃除を終え、窓を磨く。水仕事が辛くないように、暖かさが残る11月中に台所やお風呂といった水回りの掃除をし、庭やベランダのお手入れをする。大きな掃除ではなく、小さな部分掃除を1週間毎に計画して進め、12月は年賀状書きやおせちの準備に集中しましょうというゆとりプラン。

確かにその年は12月のザワザワ感は少なかったように思います。でも、何か違うんだよね〜と思い返していて、気付いたことがありました。

やっぱり大掃除は、12月に、冷たい水と寒風に耐えてやってこそ清々しく、厳かな気持ちになれるという事実(私の場合)。家をきれいにするためというよりも、私の体の中に溜まった1年分の澱のようなモノを掃き出して清める、つまり大掃除という名の〝修行〟だったのね・・。

そんなこんなの言い訳で、やはり大掃除はもう少し先延ばし。
年の瀬までザワザワな気分を引き連れて過ごす私です。(さ)