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2022/06/11 08:48



 先週末、完熟の杏をちぎり、ジャムを作りました。

オレンジ色の丸い実を二つに割りながら思い出すのは、

ちょうど同じ時期にシーズンを迎える全仏オープンのこと。

杏の丸い形とオレンジ色が、

テニスボールと大会のカラーを思い出させるのです。

 

今年の全仏オープンは、ラファエル・ナダルが

2年ぶり14回目の優勝を果たしました!

 

おめでとう!ナダル!!

 

はい、私はナダルのファンです。

 

 

思えば4年前の今頃

ナダルもそろそろ終わりかも。

ナダルファンとしては、一度は生でプレイを見たい! 

じゃあ、全仏に行かなくては!と、

ローランギャロスを目指しました。

 

観覧席を取るために、深夜にパソコンの前に座り、

世界中のテニスファンと競って、

何とか手に入れた第2試合のチケット。

しかし、そこは約1万5千人を収容する巨大なセンターコートで、

最上段片隅の私の席から見えるナダルは、

赤土の上を走り回る豆粒でした・・。

 

▲遠すぎるナダル(手前)

 

私のヒーローは遠くても、

当時まだ無冠だった大坂なおみVSソフィア・ケニンが闘う小さなコートは、

手を伸ばせば大坂の背中に届くよう。

観客もまばらで、声援の一言一句が聞き取れる長閑さでした。



 ▲大坂なおみの背中

 

しかしさすがに、

セリーナ&ビーナスがプレイするダブルスのコートは、

小さな会場ながらも熱気ムンムン。

ブラックパンサースーツに身を包んだセリーナのシャウトは、

生で見聞きすると怖いくらいの迫力でしたね〜。

 


観戦した中で最も素晴らしいと感じた試合は、

ティティパスVSティエムの一戦。


日が傾き、日中の暑さがやわらいで、

風に爽やかさが蘇る時間帯のことでした。

人波をかき分けて、なんとか潜り込んだ会場で私が目にしたのは、

美しい夕暮れの空を背景に、

イケメン2人が繰り広げる長い長いラリーの連続。

 

誰もが一球一球の行方を固唾をのんで見守り、

打ち合いが途切れる度に上がる拍手と歓声、悲鳴・・。

首を右に左にせわしなく動かしながら、

決着の場面を待っているのに、

いつまでも見ていたいと願った気持ちは、

今もよく覚えています。

 

 


▲この時季恒例の杏ジャム作り


さて、私の杏ジャムの出来映えはというと・・

砂糖を少し控えたせいか、

いつもの年より甘酸っぱく仕上がりました。

美味しいジャムは、やはり安波治子さんの

地獄蒸し果実のコンフィチュールに限りますね。