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2022/07/29 10:52



いつの間にかガが好きになっていました
日本には約6000種のチョウ目の生き物がいて
うちチョウ類は5パーセント
残り95パーセントがガだそうです
とてつもない数です
大きさも数ミリのものから手のひらを超えるものまでさまざま
姿形もさまざま
生き方もさまざまでとても魅力的です

5月の森で最初に見たのはシロヒトモンノメイガでした
頭上の葉裏に隠れていましたが私に見つかってしまいました
それにしてもなんと穏やかなやさしい姿でしょう



 

続いて現れたのはヒトリガ科コケガ亜科のスジベニコケガ
どうしてこんな複雑精緻なデザインを作り出せるのか
自然界の生き物には驚かされてばかりです


驚くといえば6月
驚愕の光景を目撃しました
木のみきに付いた小さなケージ(籠)の中で
何かが激しく動き回っていたのです



しばらくするとその何かは動きを止め
写真はその時に撮ったものです
調べてみるとコケガ類の繭でした
つまり籠の中の生き物は蛹で
周りのケージ状のものを含めた全体が繭だったのです
さらに驚いたのは
籠を形成する一本一本の物質は
コケガの幼虫である毛虫の毛で
コケガは自分の毛を使い自分で籠を編み上げているのでした

そこで5月の写真をあらためて確認したところ
毛虫の写真がありました
はっきりとはわかりませんが
いかにも長い毛で籠を作るコケガの幼虫のように見えます



7月になっても繭は健在でしたが
よく見ると蛹の胴が破れていて
すでに成虫が羽化した後のようです


その近くに毛虫がいました
どうやらこれこそコケガ類の幼虫のようです
これから籠を製作するのでしょうか
森の楽しみは尽きません